ご挨拶 Greetings

第14回運動器抗加齢研究会開催にあたって

​ この度、第14回運動器抗加齢研究会を令和6年12月8日(日)福岡市にて開催いたします。本研究会を会長として、運営させていただく事を大変光栄に存じております。
 
 本研究会は、日本抗加齢医学会の分科会であり、運動器加齢現象のメカニズムを明らかにし、運動器疾患の予防、治療法を確立する事により我が国における高齢者の自立、健康長寿に寄与する事を目的として2011年より年に一度開催されています。
 今回のテーマは、「人生百年時代に向けて 〜運動器抗加齢医療の挑戦〜」とさせていただきました。 
 人生百年時代とは、スコット等が著書「Life sift 100年時代の人生戦略」の中で提唱した言葉で、2007年生まれの2人に1人が100歳を超えて生きる時代が到来すると予測し、これまでとは異なる新しい人生戦略が必要になると訴えています。つまり、70〜80年後は90歳過ぎまで自分の脚で歩けて健康である事が求められるわけです。現状では、自立した健康的な生活ができる健康寿命は男性72歳、女性75歳とされており、あと20年程、健康寿命の延長が必要です。
 では、今後の運動器抗加齢医療はどう進化発展していくのでしょうか。予防医学の重要性はさらに増し、再生医療は更なる高みへ進歩していくはずです。超高齢者への運動器手術は、ごく当たり前になっているでしょう。介護やリハビリテーションにAIやロボットが必須となるのに、そう時間はかからないと思います。しかし、それでも70年後の医療がどうなっているのか全く想像ができません。
 今回の研究会では、そんな遠い未来を感じながら直近の運動器抗加齢医療の問題について熱く議論ができればと思っています。 
 冬の博多へ、多くの皆さまがお越しになる事を心よりお待ちしております。

第14回運動器抗加齢医学研究会
会長 橋本 三四郎
医療法人清香会 理事長
南新宿整形外科リハビリテーションクリニック 院長

ページ最上部へ